株式会社 三恒

広報関係用語

▼印刷関連の用語  ▼紙面各部の名称  ▼レイアウト関連の用語  ▼編集関連の用語

印刷関連の用語

ゲラ

校正刷り(校正紙)のこと。本来は活版の校正刷りのことだが、一般にはすべての校正刷りを言う。このゲラに赤字を入れる。


版下

印刷にかけるための版。


台割表

ページ物の印刷物の全ページの構成と内容を、16ページや32ページなどの印刷する用紙の折単位ごとに区切って、ページ構成を確認できるようにした表のこと。


CMYK

シアン(C:藍)・マゼンタ(M:紅)・イエロー(Y:黄)の3色を「色の3原色」と言い、理論上は、すべての色を100%ずつ加えると黒になる(減法混色)。Kは、黒(スミ)がきれいに再現できないため加えられ、通常のカラー印刷は、CMYKの掛け合わせによって色を再現する。


色校正

2色や4色印刷の際、文字校正の終了後に色校正紙で、指定した通りの色になっているか、色の出具合や調子はどうかなどをチェックすること。


解像度

写真等、デジタル画像のきめ細かさのことで、dpi(ディー・ピー・アイ)が単位。この数字が大きいほど解像度が高く高精度の画像となり、印刷で大きく使用できる(ファイル容量も大きくなる)。


原寸

写真やイラスト、図版などを、縮小・拡大しないで、原稿と同じ大きさで使うこと。


地紋

紙面の背面や、文字の下などに入れる背景のこと。連続したパターンや写真を薄く使うことが多い。



紙面各部の名称

題字・奥付

題字は発行する新聞(機関紙・広報紙)の名称。デザインされた、しっかりしたものを作り、発行を続ける限りデザインは基本的に変えない。
奥付は、発行したところ・電話番号・発行責任者・発行年月日・新聞(機関紙・広報紙)の通巻番号をまとめて書いた欄のこと。


紙面全体を囲むケイの上に入れる、新聞(機関紙・広報紙)名・発行年月日・通算番号のこと。2ページ以上になる場合はページ数も入れる。
ページの上部などに入れる章見出しやタイトルなどのことも柱と言う。


ノンブル

ページ番号のこと。
本文用紙には最初の1枚目からすべてページ番号が与えられているが、目次や扉など、ページ数に通算しながらノンブルをつけないことを「隠しノンブル」と言う。


マージン

印刷物の版面の周囲にある余白の部分で「余白」とも言う。書籍や雑誌の場合は、その位置によって、天、地、のど、小口などと呼びわけている。


版面(はんづら)

レイアウト作業で、天地左右のマージンを除いた、テキストや画像を入れる基本範囲のこと。


印刷物の題名その他(部・章)を表わすページのこと。書籍の見返しの次に本文と違う用紙で印刷されたページを特に本扉と言う。


印刷物の厚さのこと。


印刷物(特に厚みのある書物)の背中、とじてある部分の外側のこと。背表紙とも言う。


のど

印刷物を開いたときの右ページと左ページの間の余白(マージン)部分のこと。



レイアウト関連の用語

レイアウト

文字、イラスト、写真、その他のケイ線など、新聞の構成要素を、目的に応じ効果的に配列する作業のこと。「割付け」とも言う。


ラフ・スケッチ

粗書きのレイアウト。テーマの大小、記事のおおよその配置、分量などを設定するために作成する。他に「仮レイアウト」「仮割り付け」などの呼び方をする。
このラフ・スケッチをもとに、原稿依頼や取材をする。特に原稿依頼をする際は記事のおおよその分量があらかじめわかるので依頼しやすい。


ハコ物

写真、イラスト、グラフ、表、カコミ記事などを総称してハコ物と言う。これらのハコ物を紙面に先に配置すると、時間短縮もでき、レイアウトも楽にできる。


囲み記事

他の記事と区別をつけるために記事全体をケイで囲むこと。囲みのなかは、外の記事とまったくちがう字詰やヨコ組み・タテ組みなど、組み方を変えることによって、レイアウトの変化もつけやすい。


死角

紙面の中で目の一番行きにくい場所のこと。タテ書きの紙面であれば左上と右下の部分。横書きの紙面であれば右上と左下の部分が死角に相当する。
死角の位置に囲み記事や写真など目を引くものを配置して、読者の注意が向くようにすることで死角がなくなる。一般新聞の4コマ漫画は死角をうまくなくしている代表的な例。


「押さえて流す」手法

まずハコ物を紙面の死角の位置に配置し、残りの記事をあいている部分に入れる(流す)レイアウトの早作り法。このレイアウト法は時間の短縮と、発行ギリギリでもハコ物の記事を入れ替えることのできるメリットがある。


行送り

一行の文字列の頭から次の行の文字列の頭までの距離のこと。
行間は行と行との間、空白部のことを言う。
行送りが狭いと読みにくく、広いと間延びした印象を与える。一般的には、行送りは文字の1.5倍以上に設定した方がよいとされる。


段組み

本文をいくつかの段に分けて組むこと。段と段の間は段間と言う。


オモテケイ、ウラケイ

オモテケイは0.1ミリ程度のケイ、ウラケイは0.5ミリ程度のケイのこと。

中段ケイ

一本の記事の中で段と段の間に入れる細いケイのこと。文章の流れをスムーズに読ませる役割を持つ。最近では入れないことも多い。


飾りケイ

記事と記事を分ける花柄や小さなカットを並べたケイのこと。ケイの絵柄で記事の内容を伝えることもできる。


組み込み

本来の字詰めを変更して見出しやイラスト、図表や写真などを文字に組み込んでレイアウトすること。


トリミング

写真の不必要な部分をカットすること。より写真の主題が明確になる。



編集関連の用語

赤字

原稿やゲラ(校正刷り)に書き込んだ訂正文字や校正記号のこと。通常赤ペンで書き込むので「赤字」と言う。


原稿整理

記事の構成を考え、原稿を手直しすること。具体的には

  • ・誤字・脱字、文章の言いまわしなどをチェックする。
  • ・原稿にあわせて見出し、中見出しをつくる。必要の応じてリード分の作成や、写真のキャプションもつくる。
  • ・1段の字詰めに合わせ行数計算をする。

以上の作業をすることを「原稿整理」と言う。


校正

印刷する前に誤字・脱字・嘘字・固有名詞や数字の確認など、元原稿と対照しながら点検すること。見出しや、記事の内容、言いまわしにもおかしな部分がないか、レイアウトやデザインもチェックする。
最初の校正を「初校」、初校の赤字を訂正した2度目の校正を「再校」、以下「三校」「四校」と言う。
原稿やレイアウト指定紙を参照せず、ゲラだけを読む「素読み校正」、2人1組でゲラを見ている人が声をだして読み(句読点、1字アキ、記号類なども言葉にして読み上げる)、原稿を見ている人が聞いて確認する「読み合わせ校正」もある。
校正は複数の人に目を通してもらうほど、間違いは少ない。


校了

校正がすべて完了し、ゲラに訂正箇所がまったくないこと。


責了

ゲラに赤字は残っているが、その部分の直しを印刷所などに任せること。「責任校了」の略で、印刷所などに責任を持って校了にしてもらうという意味。


見出し

本文の前に位置し、記事の内容を要約した短文のこと。
記事の内容を表したものを「肩見出し」、記事の主題を表したものを「主見出し」、主見出しを補足したものを「袖見出し」と言う。


リード文

本文記事の前に置く、全体の内容を要約した文章のこと。前文とも言い、長い記事(トップ記事など)の時は、本文へ誘導する役目を持つリード文を入れる。また集合記事の場合はどういった記事の集まりなのかを明確にするため、必ずリード文を付ける。


本文

見出しやリード文、キャプションなどを除いた主要となる文章、原稿のこと。


キャプション

写真を解説する説明文のこと。「絵解き(えとき)」ともいわれ、写真には必ず入れる。記事の一部を説明文にすると写真も引き立つ。


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